毎年4月1日に課税される自動車税はかなり高額ですよね。
自動車税は5月末までに4月1日からの1年分を先に納めている形になります。
年度の途中で車を下取りや売却、廃車した時は、車を使ってない期間の自動車税はどの様になるのでしょうか。
必ず自動車税は下取りの際に戻ってくるのでしょうか。
今回は支払い済みの自動車税が下取りしたときにはどの様に戻ってくるのかその手続き方法についても調べてみました。
戻ってくる自動車税はどうやって計算されるの?
このような疑問を持つ方の参考にしてくだされば幸いです。
目次
下取りで自動車税は還付される場合とされない場合があるって?
自動車税とはそもそも誰が課税されて納税する義務があるのでしょうか。
Q10 自動車を知人に譲るか、販売業者に売却する予定です。自動車税はどうなりますか。
A10自動車を譲った(売却した)場合、自動車を譲り受けた方(買い取った方)が運輸支局又は自動車検査登録事務所で移転登録(名義変更)し、自動車税事務所に申告しなければなりません。
これらの登録・申告をしませんと、自動車を譲った方(売却した方)に引き続き自動車税が課税されますので、ご注意ください。
自動車税は、4月1日現在、自動車の所有者(割賦販売等で売主が自動車の所有権を留保している場合は使用者)として自動車検査証(車検証)に記載された方に1年分が課税されます。
このため、年度の途中で移転登録(名義変更)された場合でも、前の所有者の方に1年分が課税され、新しい所有者の方には翌年度から課税されます。
自動車税は4月1日の自動車の所有者が1年分課税されます。
つまり年度の途中で車を下取りしても、売却しても誰かの名義に変更されても4月1日の車の所有者が納税義務者となります。
ではどの様なときが自動車税の還付になるのでしょうか。
Q12 自動車を廃車したら、自動車税はどうなりますか。
A12年度の途中に自動車を抹消登録(廃車)された場合は、抹消登録した月の翌月から月割で減額します。
※ 廃車した日とは業者等に自動車を引き渡した日ではなく、運輸支局や自動車検査登録事務所で実際に抹消登録した日となります。
業者等に自動車を引き渡しても直ぐに廃車されるとは限りませんので、抹消登録されたかどうかは廃車を依頼した業者等に確認してください。
自動車税の還付はあくまで車を廃車したときのみです。
ここで勘違いしていただきたくないのは税務署からの自動車税の還付と何かしらの方法で自動車税が戻ってくるのは意味が違うということです。
廃車手続きしてその車に名義がついていない状態なら正式に自動車税の還付はありますが、名義が変わっただけでは税務署からの還付はありません。
あくまで、新しい名義の方との商談の中で自動車税をどうするかを話し合いをすることになります。
先程の話に戻って車を下取りや売却した時はどの様になるか確認してみましょう。
下取りされた車は、中古車として再販するのか、ディラーで輸出する、若しくはスクラップなどになります。
どちらにせよ、下取り時点で一度その車の所有者はディラーになるか抹消手続きをして登録名義のない車になります。
そのため、下取りの際は自動車税の扱いについて担当者と確認する必要があります。
下取り価格がついている場合であれば、その査定額に自動車税を返金しないで見積もりが作成されているのか、自動車税は別で計算され戻るのかはそれぞれの車の査定やお店によって変わってきます。
大切なのは自動車税は1年分収めてあること、4月1日の所有者が納税義務者であることを認識した上で、下取りをしてもらったお店に自動車税の扱いについて確認することを忘れないで下さい。
自動車税が返金されるのであれば、査定金額に加算してもらう見積もりになりますし、自動車税は戻らないのであれば既に見積もりに含まれていると考えて下さい。
例えば、査定のつかない車の場合は下取りした後、そのままスクラップになるかもしれません。
そのスクラップの費用や代行費用が自動車税の還付費用に当てられることになります。
自動車税はかなり高額ですのでスクラップの費用や代行費用の相場を知ってくほうがうやむやにされにくいです。
下取りの際に自動車税の還付はいくらになる?
自動車税額は下記の通りです。
自動車税は決して戻らなくてもいいといった金額ではないと思います。
例として3リットルを超える車の1年分の自動車税は58,000円です。
仮に4月の初旬に下取りに出した場合は残り11ヶ月を使わないことになります。
つまり
になりますので53,200円の自動車税が宙に浮く状態です。
つまり自動車税の返金なしで0円で下取りますと言われたら53,200円を下取りしてくれたお店に支払ったと同じ意味です。
53,200円支払って下取りしてもらったことになります。
自動車税の還付だけなく、リサイクル料金は預託も確認を
また、新車購入であっても中古車を購入したときであってもリサイクル料金は預託しています。
通常はリサイクル券が車検証と共に保管されているはずです。
もし紛失している可能性があれば下記から検索できます。
自動車リサイクルシステム 車両検索
http://www4.jars.gr.jp/VWeb/VDIS0010.do
廃車手続きを下取りしたお店に代行してもらうとしても53,200円はあまりにも高額です。
下取りに出す車を今後廃車するのか資源とするのかをしっかり見積書を作成してもらうことが大切です。