車のブレーキを踏むと聞こえる、「キィー」と甲高い音や「ゴリゴリ」など大きい音がすることがあります。
普段は聞こえない上に、ブレーキから聞こえる音は不安になります。
今回はこのブレーキから聞こえる異音の原因を音から判断するための解説をします。
車のブレーキから異音が聞こえてご不安を感じている方の参考になれば幸いです。
目次
車のブレーキの異音「シュー」の原因は!?
現在の車のブレーキの主流はディスクブレーキです。
ディスクブレーキの構造の説明はこの後にしますが、運転手の足の筋力だけで車を止めているわけではありません。
ブースターと呼ばれる倍力装置が付いています。
エンジンを止めた後に何度がブレーキを踏むと、だんだんと重くなってくるのが分かります。
逆にエンジンをかけると、スゥーとブレーキが奥に押し込まれます。
これがブレーキのブースターです。
運転手の足で押したブレーキの力をブースターでパワーアップしています。
ブースターの作動音が「シュー」という音がすることがあります。
それほどひどい音でなければ問題ありませんが、音が大きくなってきてるようであればブースターのエア漏れなどが考えられます。
車のブレーキの異音は正常な場合もある
ブレーキの構造は大きく2つあります。
ディスクブレーキ
乗用車のフロントのブレーキに多く使われているディスクブレーキです。
高級車やスポーツカーなどは前後ともディスクブレーキになっています。
ディスクブレーキはブレーキパットという消耗部品の交換時期が早いためコストがかかる反面、制動力はとても高いので重量のある車に使われるケースが多いです。
ディスクブレーキの構造はブレーキを踏んだときにディスクローターがブレーキパットにより挟まれて、回転エネルギーから熱エネルギーにかえて制動力を生み出しています。
ドラムブレーキ
もう一つはドラムブレーキです。
車のリアに使われているケースがあります。
最近の車では少なくなりつつあります。
タイヤの回転と連動するドラムが設置されています。
そのドラムの内側からブレーキシューを押し合ってて回転に制御を加えます。
車のブレーキの異音はたんなる作動音といえる場合も多くあります。
先程お話したようにブレーキは部品と部品が擦れて制動力を発揮します。
そのために、必ず何かしらの音が発生します。
ただ、正常なブレーキであればそれほど気にすることがない小さめな音です。
「シュー」といったブレーキ作動音は直しようがありません。
車のブレーキの異音で警告音と心配ない音
ただ、警告のための音や危険と考えられる音もあります。
ブレーキから「キーキー」と甲高い音が聞こえてくるのはブレーキパットの摩耗の信号です。
普段は聞こえなかったけど最近ブレーキを踏むと音が聞こえるようになったと思った時はブレーキパットの摩耗と考えてください。
画像にあるように新品のブレーキパットは10ミリです。
それが減ってきて3ミリ程度になってくると警告音がでる仕組みになっています。
ですから、このブレーキパットの摩耗の音は異常ではなくブレーキパットの交換を示す信号音になります。
ブレーキパットは完全になくなるとディスクローターとブレーキパットのベースの金属が直接触れることになります。
つまりブレーキローターが自体も摩耗していきますので両方の交換が必要になります。
そうなる前に、ブレーキパットの交換をしましょう。費用は、車種によって変わってきますが1.5万円から2万円程度になります。
雨のあとにしばらく車に乗っていないとブレーキローターが錆びて、ブレーキを踏んだときにおとがでます。
擦れた感じの「コゥー」といった音です。
先程のブレーキパットの摩耗の信号音より小さい音ですが、これは異常ではなくブレーキを何度か踏むうちに錆が落ちて音がしなくなります。
その他に心配のない音としたら、雨の日や雪道などで急ブレーキを踏んだときに、ブレーキペダルへの振動とともに「コッコッコッ」といった音がするときがあります。
これはABSが動作している動作音です。
ABSは滑りやすい路面でもタイヤをロックさせずに、ブレーキを解除したりしながら調整しています。
ブレーキの異音で心配なのは大きな音
ディスクローターに異常がある時はかなり大きな音がします。
先程のブレーキパットがなくなり金属同士が触れた時の音も大きい音になります。
また、ブレーキローターが割れたり、かけたりした時も同様です。
車のブレーキの異音のまとめ
いかがでしたか?
ブレーキ関係の異音は当たり前に出る音と警告音、異常な音に分けられます。
警告音も異常な音もかなり大きい音になります。
何より命に直結するブレーキのことです。
素人判断ではなく、心配があるときは専門家に一度見てもらうことが必要です。
すぐに整備工場にもっていき判断を仰ぐことをおすすめします。
懇意にしている整備工場がなければ、最初に持っていく工場は悩んでしまします。
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最後までお読み頂きありがとうございました。