フルモデルチェンジでは4年から6年程度のサイクルで行われ、その半分ぐらいの周期でマイナーチェンジが行われます。フルモデルチェンジでは現行モデルから比べるとデザインやスペックなどすべての部分で変更が行われます。
マイナーチェンジではアルミホイールやフロントまわり、テールランプなど外見の変更のみが多いのが特徴です。
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マイナーチェンジ前の新車購入は大幅値引きを狙える。
マイナーチェンジで新型車の発売が正式に販売店やディラーから発表されるのが1ヶ月前になります。
これはあまり前に情報漏えいがあれば、車のマイナーチェンジ情報とは言えど、経済的に色々な部分に影響を与えます。
雑誌やネットなどでもモデルチェンジやマイナーチェンジの予想を出していますがあくまで予想になり実際は大きくずれることも度々あります。
マイナーチェンジの告知前から希望の車種を決めている方であれば、突然の告知で車の購入を1ヶ月待って新型車を購入するか改めての検討になります。
こういった消費者心理の変化によって販売店では販売台数を落とすことなく、色々なキャンペーンやオプションのおまけ、最終的には値引きで販売台数を確保していく作戦にでます。
それまでに既に商談をしていたお客様であってもマイナーチェンジの情報をしれば商談内容が変化せざる得ません。
現行型を選ぶのか、新型を待って購入するのかはどちらにメリットを感じるか次第で決まってきます。
特に顕著になるのがフルモデルチェンジです。
フルモデルチェンジの場合
分かりやすくフルモデルチェンジの場合でお話しします。
フルモデルチェンジの新型車に話題の最新装備がついているとか、デザインが一新されて魅力的に世間に評価されていて現行型では太刀打ちできないほどの変化であれば現行型の販売には相当な力量が必要になってきます。
逆に、現行型のデザインがかなり人気があり、新型車のデザインはあまり人気がなかったり、話題になるような装備もないとなると現行型も変わらず人気があるそれほどの影響力もないこともあります。
それでも新車購入のお得感だけを考えた場合は、現行型のおまけや値引きを狙って購入したほうがお得になります。
マイナーチェンジ後はしばらくはおまけや値引きは厳しくなってくるので車購入のタイミングがますます遅くなってしまいます。
ただ、注意しなくてはいけないのがリセールバリューです。
車を乗り換える周期が決まっている方であれば、売却時にマイナーチェンジ前と後ではそれぞれ前期型、後期型と呼ばれ通常の年式の差に加えて査定に影響がでる車種が多くあります。
リセールバリューを考えての新車購入となると現行型の売却価格の下落と購入時の値引きが相殺され、経済的にはどちらもあまり変わらないといったケースが多くあります。
カーセンサーの価格と年式の相場表でプリウスを例にだして見てみました。
分かりやすく価格の変化するフルモデルチェンジでの中古車市場での販売価格です。
この表から見ても、フルモデルチェンジの中古車価格は年式の下落幅より大きくなっています。
つまり、現行型で値引きを狙うことは充分に可能で、どちらにせよ希望の車種を決めて購入を検討していたのであればマイナーチェンジの情報は購入に対してプラスに働くことしかありません。
マイナーチェンジの販売の告知の半年前の購入した方と告知後では商談内容が変わってくるのは当然です。
しかしながら先程話したとおり、車の売却の際にもマイナーチェンジ前後の価格差が発生するのは致し方ないことです。
新車で購入して次の買い替えをどの様に考えるかによってもマイナーチェンジ前の値引きを狙うべきか、新型車の購入を検討しべきかが変わってきます。
もし3年や5年といったタイミングでなくもっと長く乗るつもりであれば長く乗るほど中古車市場でのマイナーチェンジの影響は小さくなり、購入時の値引きの価値が上昇します。
マイナーチェンジ前の新車購入は大幅値引き??まとめ
いかがでしたか?
マイナーチェンジ前の新車購入はフルモデルチェンジほどでなくても経済的なお得が多いことはご理解いただけたでしょうか。
同時に数年後の売却時にはマイナーチェンジ前と後による販売価格の差から、リセールバリューにおいて不利になることも考えなくてはいけません。
結局は、購入する方の車の買い替えサイクルやマイナーチェンジの度合いによってマイナーチェンジ前に新車購入すべきか否かの判断になります。
・次に買う車は長く乗るつもりだ
という方は、マイナーチェンジを武器に値引き交渉をしてみましょう。
また、先程リセールバリューの話をしましたが、購入の際は、リセールバリューの評価の高いグレードや色などを選ぶことも大切です。
新車の購入で経済的にお得かどうかは購入価格と最後の売却価格を引いた金額が本当のその車の購入費用になります。
もちろん、今現在乗っている愛車についても同様です。
マイナーチェンジの前後ばかりを考えて今乗っている愛車をきちんと売却できなければどちらにせよ経済的なメリットは薄まります。
新車購入には夢があり先走りたい気持ちを抑えて、愛車の売却やマイナーチェンジを武器とした値引き交渉をしていくことをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。